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2019年12月29日 降誕節第一主日

前  奏  

初めの歌      「心をあわせ」         -20-

罪の告白とゆるしの言葉

キリエ/グロリア

主日「特別の祈り」

主なる神様、私たちが自分の力に信頼できないことを、あなたはご存知です。幼子イエスを守られたように、私たちすべての者を災いと逆境から守ってください。あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、御子、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン

み言葉の部

聖書朗読

第一朗読 イザヤ  63:7-9        旧1164頁

第二朗読 ヘブライ  2:10-18      新402頁

讃 美 頌        詩編148編         週報2

福音書    マタイ福音書2:13-23       新2頁

み言葉の歌      「人となりたる」       -239-

説  教      「涙では終わらせない」   笠原光見牧師

信仰告白         使徒信条       式文4

信仰告白        使徒信条       式文4

奉献の部

奉献(献金)と奉献唱  式文5

奉献の祈り/教会の祈り         式文6

聖餐の部

聖餐の歌      「聞こう、みことばを」      -263-

序  詞                      式文7

サンクトゥス

設定の言葉   式文8

主の祈り

アグヌス・ディ 式文9

配  餐

聖餐の感謝                    式文10頁

派遣の部                     式文11頁

ヌンク・ディミティス    式文12頁

祝  福  

終わりの歌      「いつくしみ深き」      -371-

後 奏


本日の説教  涙では終わらせない


イザヤ 63:7-9

ヘブライ 2:10-18

マタイ福音書 2:13-23

 この礼拝が今年最後の礼拝です。今年一年を振り返ってみて皆さんどうでしょう。

 僕個人の一年の歩みを振り返ってみると、今年は浦和教会の牧師、そして飯能教会の責任教職としての務めを負うことになり、どうなることかと思いましたが、どうにかこうにかここまで歩んで来られました。

そんなことを思いながら聞いた今日の旧約聖書のイザヤ書63:9の「(神は)愛と憐みをもって彼らを贖い、昔から常に彼らを負い、彼らを担ってくださった」という言葉は身に沁みます。「彼ら」と書かれているところを「私に」と変えるとなお心に響く言葉です。「(神は)愛と憐みをもって私を贖い、昔から常に私を負い、私を担ってくださった」。

 神さまは、愛と憐みをもって私の欠けや破れを補って下さり、常にわたしを負い、私のすべてを共に担ってくださっていた。

僕は、弱さと脆さと限界を抱えている一人の罪人、一人の人間ですから、落ち込む日だってあったし、どうしようかと悩む日もあった。悲しいと涙がこぼれるような日もあった。だけど、愛である神が私と共にいて、私の丸ごとすべてを負い、私の心に抱えるすべてを共に担ってくださったから、今日、この日このときまで歩んでくることができた、ここまでたどり着くことができたと信じている。

だから、明日にも希望が持てるし、今ここから踏み出す一歩を、勇気をもって踏み出すことができるんです。

今日の福音書の箇所では、信仰をもって力強く踏み出すヨセフの姿があります。

ヨセフは、いいなずけのマリアが結婚前にイエスさまを身ごもるという一大事を経験しますし、ベツレヘムでは馬小屋での出産となるという、大きな不安と恐れと緊張を抱えるような出来事を体験してきました。そして、占星術の学者たちが現れてイエスさまを拝んで帰っていくと、主の天使が夢に現れて「起きて、子どもとその母親を連れて、エジプトに逃げ、私が告げるまで、そこにとどまっていなさい。ヘロデが、この子を探し出して殺そうとしている」と言われたのです。波乱万丈の人生とはこういうことを言うんでしょうね。

これから家族で静かに生活していくことができるかなと思っていた矢先に、占星術の学者たちがもってきた黄金、没薬、乳香があれば生活に困ることもないだろうと思っていた矢先に、夢に天使が現れて「エジプトへ逃げろ」とお告げがあったわけです。確かに人の人生と言うものはこういうことかもしれないですね。自分の思いどおりにはなかなか行かないというのが人生ということなのかもしれない。

 それにしても、ユダヤにいれば家族も友人もいるし、言葉や慣習にも苦労しない、そんな生まれ育ったユダヤを離れて、異邦人の国エジプトに行くことは不安しかないでしょう。しかもいつ帰って来られるかもわからない。

みなさんがヨセフならどうしますか?まずはエジプトの事をネットで検索して、エジプトの言葉を習って、いろんな準備をして行きたいというのが本音でしょう。

しかしヨセフは違ったんです。天使からの言葉を受けて「ヨセフは起きて、夜のうちに幼子とその母を連れてエジプトへ」去ったと言うんです。

長旅になるから身の回りのものをちゃんと用意してからいこうということなかったし、せめて朝日が上ってから明るいうちにエジプトへ行こうということでもなかった。ヨセフは天使の言葉を受けて直ぐに起きて夜のうちにイエスさまとマリアとを連れてエジプトに向かったのです。

ヨセフがここまで神の言葉への信頼と服従をすることができたのは、これまで神の約束の言葉が実現したことを目の当たりにしてきたし、イエス・キリストの誕生の出来事を通して神が共におられるということを体験してきたからに違いありません。

ヨセフは起きて夜のうちに、とある「夜のうちに」という言葉はとても象徴的な言葉だと思います。まるで夜のような人生の暗闇の中にもヨセフに向けて語られた神の言葉は光を放ち、この世の何ものにも妨げることも、奪い去ることも、消し去ることもできない光として彼の心を照らし続け、力づけ、勇気づけ、希望を与えてすべてを克服してきた。だから、たとえ今、夜の深い闇が支配するような人生の道のりでも神は共にいてくださり、必ず守り、助け、導いてくださるという確信と信頼のうちに彼は夜のうちにでも歩み出すことができた。

そして福音書の記者はとんでもないこの世の闇の出来事を私たちに聞かせるのです。ヘロデ王が子どもたちを皆殺しにするという凄惨な出来事です。子どもの命を奪われた親の気持ちを考えると、底なしの深い闇の中に落ちていくような、いたたまれない気持ちになります。

そして、いつの時代でも同じような出来事は繰り返されている。自分の思いどおりにしたい自分勝手な大人たちの暴力によって、弱い者、小さな者たちの血と涙が流されている事を考えると、私たち人間の自己中心的な罪とエゴと欲望の闇は深いものがあるのだということを思い知らされるのです。

イエスさまが生まれる約6百年前のイスラエルはバビロニア帝国によって徹底的に滅ぼされ、多くの者たちが奴隷として捕囚されました、その中には小さな子どもたちも含まれていたんです。

バビロニア捕囚の時にイスラエルの預言者であったエレミヤの言葉が18節に引用されていますが、子どものことを奪われた母の激しい痛み、悲しみ、苦しみが伝わります。こう書かれてあります「ラマで声が聞こえた。激しく嘆き悲しむ声だ。ラケルは子どもたちのことで泣き、慰めてもらおうともしない、子どもたちがもういないから。」

福音書記者は、エレミヤ31章15節だけをここに引用しているのですが、実はこのエレミヤ31章15節以降に記されているエレミヤの預言の言葉は希望に満ちあふれたものなんです。

エレミヤ31章16-17節にはこう書かれてあります「主はこう言われる。泣きやむがよい。目から涙をぬぐいなさい。あなたの苦しみは報いられる、と主は言われる。息子たちは敵の国から帰ってくる。あなたの未来には希望がある、と主は言われる。息子たちは自分の国に帰ってくる」

この預言通りにバビロニア帝国が滅びた後イスラエルの人々はユダヤの地に戻り、国を再建させていくわけです。

神は、私たちに与えてくださったみ子イエス・キリストによって、今涙にくれる者たちに、神はあなたを決して見捨てないし、あなたと共にいて、涙では終わらせない。あなたの苦しみは必ず報いがあり、未来には希望がある。子どもたちは必ず帰ってくるからという福音を伝えるんです。

私たちの主イエス・キリストは、人間の持つ罪とエゴと欲望の暴走によっていのちが奪われた子どもたちと同じように、あの十字架上でいのちが奪われます。イエスさまがあの十字架のうえで受けた、痛み、苦しみ、悲しみは、大切な人の命が奪われ、生きる希望が奪われいのちの尊厳が奪われた者たちのただ中に神は共にいて決して見捨てることはしないことの証し、印、示し、であり約束です。

私たちにいのちを与え、私たちの救いのためにみ子イエス・キリストを与えてくださった神は、あなたを一人にはしない、あなたの人生を涙では終わらせない、あなたのすべてを負い、あなたのすべてを担い共に生きる。

そして神は、イエス・キリストの復活の出来事を通して、この世界と私たちの心に絶対、永遠、不変のいのちの光を示されたのです。

神は、あなたを見捨てないし、あなたと共にいて、涙では終わらせない。あなたの苦しみは必ず報いがあり、あなたの未来には希望がある。あなたの愛するものは必ず帰ってくる。

私たちは、神が、み子イエス・キリストを通して表してくださった思いと、限りない無条件の愛と、永遠のいのちの光とを私のものとしてしっかりと受け止めて、神を信じて、すべてを委ね、新しい年の一歩をキリストと共に力強く大胆に踏み出して行こうではありませんか。





  

お知らせ

11日(水)午前11時から元旦礼拝を行います。新しい年を神さまの祝福を受けて始めましょう。礼拝後にお汁粉をいただきます。

15日(日)礼拝後、クリスマス飾りを片付けます。みなさまご協力お願いいたします。その後、役員会を行います。

112日(日)礼拝後、男うどんランチがあります。そして午後1時から昨年大好評でした新春寄席をいたします。みなさん一緒に大笑いしましょう。

*1月26日(日)礼拝説教を大宮教会の梁先生にお願いしてあります。笠原牧師は飯能教会に行きます。

*2月2日(日)礼拝後、会員総会があります。万障お繰り合わせの上ご参加くださいますようにお願いいたします。

*冬期特別献金のお願いをしています。今年一年の神さまの恵みと祝福に感謝をもってささげたていただけたらと思います。

*古本・中古CD・DVD献金を続けています。締切12月30日です。

*「聖書に親しむ会」次回は1月16日(木)です。

*「夕礼拝」次回は1月14日(火)です。

*「ミュージックアーク」次回は1月25日(土)午後5時から。

今週の笠原牧師スケジュール

29日(日) 降誕節第1主日礼拝

30日(月) 休み

31日(火) 教会/牧師館

1/1日(水) 元旦礼拝

2日(木) 休み

3日(金) 休み

4日(土) 教会/牧師館

来週の礼拝予定

主の顕現礼拝 202015

聖 書 マタイ2:1-12

讃美頌 

讃美歌 1、2036(聖餐)、41

説 教 「思い切って踏み出そう」

説教者 笠原光見 牧師


by urawalutheran | 2019-12-30 21:01 | 今週の礼拝