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聖望学園 準優勝

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 埼玉県勢40年ぶりVを狙った聖望学園は、頼みのエース大塚椋司投手(3年)が序盤で降板するなど、投手陣が崩れた。

 笑顔で勝ち上がってきたエースは、決勝戦の大敗にも笑顔を忘れなかった。閉会式。聖望学園の大塚椋司(3年)は球場内に流れる大会歌「今ありて」を口ずさんでいた。「あの歌好きなんで、歌ってしまった。空気読めなかったスか」。涙が止まらない関口翔太主将(3年)には「ありがとう」と声をかけた。

 試合開始直後、5球目のフォークボールを三塁打され、6球目を暴投。あっという間に1点を失った。腕が振れない。「球が行かなくて低めに投げたけど、力がなかったです」。連日の電気治療も、城戸愉快選手(2年)の「勝利のマッサージ」も効かなかった。2回34球、2点目を失ってマウンドを降りた。

 それでも、悔しさは見せなかった。晴れ舞台のマウンドに立てたことを両親に感謝した。スタンドにいた母成美さん(45)の手には7年前に他界した父明世さん(享年52)の写真があった。「野球を教えてくれてありがとう、といいたいです。お父さんも野球を楽しめといってました。お母さんに? やっぱりありがとうという気持ちです」。

 8回には再びマウンドに上がった。9点差はあったが、集中力は失っていなかった。金城圭右(3年)から三振を奪うと、大声を張り上げた。「この経験を生かしたい。全試合投げられるスタミナをつけて戻ってきたい」。笑顔で初陣校を決勝に導いたエースがこのときは真顔で言い切った。
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by urawalutheran | 2008-04-05 18:07 | 聖望学園